平素は日本青少年育成協会の活動に格別のご理解とご協力を賜り、厚く御礼申し上げます。
平成23年度は、東日本大震災という未曽有の自然災害に見舞われ、日本国中が今後の「あり方」を問われた年となりました。一方で、国内のみならず世界中からのたくさんの温かい支援の輪が広がりました。協会のミッションにもあるように、「世界の人々から尊敬され、信頼され、愛される日本人」としてあり続けたい、そして、この国を力強く牽引していく青少年とその指導者の育成にますます力を注いでいきたいと強く思う次第です。
改めて、1年間の主な活動を振り返ってみます。
最初に、震災支援活動があげられます。「復興の種」と称して、義援金を募り、また、被災地の皆さんへのメッセージ集も作成いたしました。義援金は、被災地の支援・復興のために寄付いたしました。メッセージ集は、被災した皆さんを少しでも勇気づけたい、希望を持ち続けてほしいという願いから、大島顧問の計らいで平野復興大臣のお力をいただき、東北各地の避難所にもお届けすることができました。
次に、HSK(漢語水平考試)の実施・運営活動です。協会が新しい運営体制になって2年目となりました。公開会場で3回(震災による東京会場の振替を含めると4回)、特別準会場で述べ26会場で開催をすることで、受験者数も10,128名となりました。運営の改善を進めながら、着実に受験者数の増加を実現しております。
そして、教育コーチング事業は今秋で7年目を迎えました。全国への普及活動をよりダイナミックに進めていくために、公開講座においては東京・京都のみならず、札幌・広島・福岡での複数都市開催を実現いたしました。また、認定トレーナーの活動が活性化しており、各地で講演会やセミナー、ワークショップが開催されています。
最後に、リユースパソコン事業も着実に広がりを見せております。当初の目標を上回るご要望をいただき、中古であることを教育的にアピールする時代だと、改めて感じております。
これらを踏まえ、平成24年度も進化・発展を続けてまいりたいと存じます。
第一には、これまで検討してきた社団の方向性が、一般社団への移行ということで理事会の決定をいたしました。移行申請に向けての準備を着実に進めてまいります。
第二には、HSKの普及活動、そして教育コーチングに取り組む会員の成果による拡大をますます進展させてまいります。HSKにおいては、試験会場の拡大による受験者数の増大を一気につくりだしていきます。教育コーチングにおいても、複数都市での公開講座開催数を増やし、認定コーチの増大を目指した活動を続けてまいります。
また、リユースパソコン事業は、協会の経済基盤を支える事業へと育ってきました。これは、地球環境に対しても非常に有益な活動であると自負しております。ひいては、教育現場で、地球環境問題への意識を育んでいくことにもつながっていくものと、大いに期待しております。
最後に付け加えたいのは、23年度の特徴としては、新しく理事になられた皆様の活躍がありました。今年(24年)度も、全理事の皆様と会員の皆様と一体となり、日本青少年育成協会の前進を創り出してまいります。引き続きご支援のほど、どうぞよろしくお願い申し上げます。
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